小児矯正

小児矯正は第一期治療と第二期治療に分かれます。

第一期治療

小さな赤ちゃんから成長し、12歳頃で上顎の成長が一段落します。
そのため、小学生の時期が矯正治療に最適なのです。
それから、18歳頃まで下顎が成長していきます。
小児矯正の特徴は、このアゴが成長する力を利用できることです。
反対咬合（下顎前突）の場合、舌の位置異常が原因の場合が多くあります。
6歳になったら自然に治ったという人の話しは偶然そうなったわけではなく、舌が正常な位置へと改善されていた場合が多いのです。
お子さまに当てはまるかどうかを舌の動きを確認してみてください。
当院では、低位舌（ていいぜつ）と呼ばれる舌の癖を、舌トレーニングノートを使って8ヶ月かけて丁寧に改善していきます。
舌を前に突き出す癖や、舌を挟む癖なども改善していく必要があります。
床矯正は取り外しができて費用も比較的安価ですが、10歳を超えたお子さまには自我の成長により使用できない場合もあります。
そのため、小学校2～3年生で治療を始める方が有利です。
12歳までに上の歯の骨格の大きさが決まるため、アゴの大きさや骨格のベースを適切に大きく育てていくのが第一期治療です。

第二期治療

すべて大人の歯に生え変わってから行う矯正治療が第二期治療です。
この時点では、アゴのベースの成長は完了しています。
基本的にはブラケットと呼ばれるボタンを歯の表面に装着し、ワイヤーを使って美しく機能的な歯並びを作っていきます。

大人の矯正

大人が矯正を必要とする理由は数多くあります。
成長を利用できる小児矯正と比べると、時間は3倍程度かかります。

• 美しい歯並びや美しい笑顔のため。（審美矯正）
• 頭痛・肩こり・歯ぎしり・めまい・耳鳴り改善。（顎関節症）
• 歯みがきをしやすくするため。（歯周病予防）
• 入れ歯を入れられるようにするため。（極端に傾いた歯の調整）
• 入れ歯を使わなくて済むようにするため。（隙間を自分の歯で埋める）
• インプラントを埋めるスペースの確保。
• 歯周病で動いてしまった歯を元の位置に戻すため。
• 飛び出してしまった前歯の改善。

など理由は様々ですが、矯正治療と他の治療を組み合わせることで良好な治療を行える場合が多くあります。
大人の矯正治療は、ワイヤー矯正になります。
数本の移動であれば、部分矯正として10万円～治療に取り組むことができます。

メリット

• 歯の色に近い矯正装置なので目立ちにくい
• ほぼ全ての症例に対応できる
• 矯正装置に汚れがつきにくく、変色や着色も起こりにくい
• 表面が滑らかで薄く、丈夫で頑丈
• 金属を使用していないので、金属アレルギーの方も安心