体の中には、関所の役目をしている所が何箇所かあります。
腎臓は、その代表ですが、お腹の赤ちゃんにとっては胎盤がその役目をしています。
関門(かんもん)と呼ばれる関所では、通してよい物と、通さずに体外に排泄してしまう物とを分けています。 天然素材は通すけれど合成素材は通さない。
ビタミンCは、合成したアスコルビン酸ビタミンCと、アセロラやローズヒップに代表される天然物がありますね。
これを同じ様に食べた場合に、合成物は体を一回りすると関門に通行止めされて、どんどん排泄されてしまいます。天然物は関門を通りますから、使い尽くされるまで体の中を走り回ります。
同じビタミンCの仲間でも、ブルーベリー・ビルベリーなどは、アントシアニンという種類なので、目の関門も通り抜けることができます。
だから、目の疲労回復にはアントシアニンが良いといわれるのです。
脳を若返らせるギャバは残念ながら、食べても脳関門を通りません。
体の中で自分で作り出したギャバしか脳内には入れません。
関門は、物質の分子の大きさで判定していますから、今後ナノ技術の進歩で、関門を通る合成物質ができるかもしれません。
関門は人の健康を守る砦のような役目をしていますから、関門破りの技術は、人間にとって幸せの技術になるか、不幸の種になるかは、これからにかかっています。
天然素材を偏りなく食べる食生活をお勧めします。