入れ歯に悩んでいだ男性のお話です。
男性の歯並びは、上の顎が大きくて下の顎が小さいタイプでした。
上の奥歯を両側ともに無くされて入れ歯を使っていらっしゃいましたが、上手く咬めないとのことで来院されました。
見かけの歯と本当に咬むための歯を2列に並べて入れ歯を作りました。
とても不思議な形になりますが(サメのように2列の歯が並んでいます)、咬めるようになります。
魚介類がお好きな男性は、咬めるようになったのでお寿司を食べに行って、あわびと共に入れ歯は3つに割れてしまいました。
男性はプラスチックは本来金属とはくっつかないと言うことを仕事柄ご存知なので、割れない金属床の高価な入れ歯をお勧めすると、一度は拒絶されました。
毎日食事中に嘆く男性に、奥様が「一緒に食事をしてもちっとも楽しくありません。もう一緒にお食事いたしません。金属で作れば割れないなら、一度作ってもらってみたら宜しいでしょう」
男性は半信半疑でしたが、金属床の割れない入れ歯に変えました。
割れなくなった入れ歯で、魚介類を堪能するべく海辺の町の別荘にお2人仲良く移られました。