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口呼吸

口呼吸をしている
お子様は要注意!

口呼吸をしているお子様は要注意!口呼吸をしているお子様の歯並びの乱れは、お口や顎周りの筋肉のバランスや舌の位置の影響が大きいと考えられます。口呼吸によって舌の位置が低くなり、上顎が狭くなる傾向があります。この結果、上の歯が内側に圧迫されて狭いV字型の歯並びになり、下の歯もかみ合わせが乱れます。呼吸による後天的な歯並びの乱れは、子どもたちの間でよく見られます。そのため、口呼吸が原因で歯並びが乱れていないか定期的にチェックすることが重要です。

口呼吸による悪影響

口呼吸による悪影響口呼吸が続くと、様々な悪影響が生じる可能性があります。

歯並びが悪くなる

口を開いた状態での呼吸によって、舌が正常な位置から外れ、歯並びの乱れを招くことがあります。口を開いたままにしていることで、唇や頬の筋力が不足し、歯列を内側へ抑える力が弱まります。

口臭がきつくなる

口呼吸は口腔内の乾燥を招き、唾液の分泌が減少するため口臭が発生しやすくなります。

むし歯・歯周病に
なりやすい

お口の中が乾燥することで、歯や歯ぐきの健康状態が悪化し、むし歯や歯周病のリスクが高まります。

風邪をひきやすい

口呼吸は風邪や感染症にかかりやすくなるリスクをもたらします。鼻呼吸の場合、鼻毛や鼻水がウイルスや細菌の侵入を防いでくれますが、口呼吸の場合はそのような防御機能が働かないため、感染リスクが高まります。

アレルギーになりやすい

鼻毛・鼻水がアレルゲンの侵入を防いでいますが、口呼吸ではその恩恵を受けることができません。そのため、花粉症やハウスダストアレルギーなど、さまざまなトラブルのリスクが高まります。

いびき・
睡眠時無呼吸症候群の
リスクとなる

口呼吸の状態が睡眠中も続くと、舌が正しい位置に収まらず、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因となる可能性があります。

太りやすい体質になる

口呼吸は代謝を低下させ、肥満のリスクを高めます。酸素の摂取量が不足することで代謝が低下し、太りやすい体質になる可能性があります。

顔貌が悪くなる

お口を開いたままでいることで、顔の筋肉が弛緩し、顔貌に影響を与える可能性があります。

口呼吸の原因

口の筋肉が未発達

口呼吸が癖になる原因の一つは、口の周りの筋肉である口輪筋の未発達です。適切な筋力がないと口が閉じにくくなり、「ぽかん口」が癖になります。

鼻炎、アデノイドなど

鼻炎やアデノイドの存在は口呼吸を促進します。鼻の通りが悪くなるため、息苦しくなり口を開ける傾向が強まります。特に慢性鼻炎を持つ子どもは口呼吸が習慣化しやすく、口を閉じる力が低下することもあります。
アデノイドは鼻の奥にあるリンパ組織の塊で、2歳頃から成長し始めます。5〜6歳頃に最も大きくなり、10歳頃には小さくなります。成長期の5〜6歳にはアデノイドが大きくなるため、顎の骨格が小さい子どもたちは鼻呼吸が困難になり、口呼吸が促されてしまいます。

プレオルソによる
口呼吸の改善

意識的に鼻呼吸をする

プレオルソを装着することで、口が閉じる時間が延び、鼻呼吸を意識的に行うことができます。口周りの筋肉が鍛えられ、口呼吸から鼻呼吸への移行が促進されます。口呼吸が習慣化している場合は、時折「口を閉じて鼻で息をしよう」と指摘するだけでも改善が見られることがあります。

寝る時に市販の
テープを貼る

鼻呼吸への移行を助けるために、市販の鼻呼吸テープや鼻腔拡張テープを利用します。これらのテープを口に貼って閉じることで、口呼吸を防ぎ、鼻呼吸を促進します。特に寝る時に使用することで、睡眠中の口呼吸を防止し、正しい呼吸パターンの確立に役立ちます。

「あいうべ体操」で
口周りの筋肉を鍛える

「あいうべ体操」で口周りの筋肉を鍛える「あいうべ体操」は口周りの筋肉を鍛える効果的な方法です。以下の手順で行います。
「あー」のポーズ:口を大きく開けます。この動作で口の周りの筋肉が引き伸ばされます。
「いー」のポーズ:口を横に大きく開けます。口角を左右に引っ張ることで口周りの筋肉が刺激されます。
「うー」のポーズ:口をすぼめ、できるだけ前に突き出します。この動作で唇の内側の筋肉が鍛えられます。
「べー」のポーズ:舌をできるだけ下へ伸ばします。これにより舌の筋肉が強化されます。
これらの体操を1セットとし、1日に3セットを目標に行います。声を出す必要はありませんが、正確な動作を心がけて行いましょう。口周りの筋肉を十分に鍛えることで、口呼吸を防ぎ、口を閉じる力を高めることができます。

小児予防矯正を受ける

矯正治療を受ける当院では、シリコン製のマウスピース「プレオルソ」を使った小児予防矯正を提供しています。歯並びが悪くならないように予防することを主な目的としていますが、同時に口周りの筋肉を鍛える効果も期待できます。口周りの筋肉の強化により、悪癖の改善や治療後の後戻りのリスクを軽減できます。プレオルソは毎日、日中1時間と就寝中に装着するだけで十分です。これにより、学校や外出先でも負担を感じることなく治療を続けられます。さらに、自宅で行うMFT(口腔筋機能療法)というトレーニングを併用することで、治療の効果を高めることができます。

プレオルソ