歯根の先は見えない世界です。
だから、指に伝わるタッチの違いや引き込まれる方向の変化を脳の極度の集中の中で進めていく治療です。
その時、患者さんから訴えられる痛みは、大切な情報です。
どこで痛むのか、どの程度の痛みなのか、とても大切な情報です。
この時に、予想外に器具の角が痛いなどの別の痛みを混同されると、判断が狂います。
そして、ラバーダムとか、新型の唾液吸引装置等を使い、唾液からの感染を防いでいます。
治療中は、できるだけ唇を開いて『あー』のお口でいて頂きたいのですが。
何故か、『おー』のお口で歯医者の治療を受けられる方が居られます。
すると、『あー』にしようとする歯医者チームと、『おー』にしようとする患者さんの小さな戦いが起こります。
お口の治療は『おー』ではできませんから、『あー』で頑張ってください。
『根の治療』の最中は、お口を閉じてはいけません。
唾液から感染するからです。
『根の治療』の時は、「お口を閉じてけっこうですよ」の声がかかるまで、お口を閉じないことがとても大切なのです。
『根の治療』は地味な治療ですが、とても集中して行っている治療です。
『根の治療』は唾液からの感染を防ぐために、大きな『あー』お口で治療終了まで開け続けることがとても大切なのです。