片方の鼻が詰まって息ができないので耳鼻科に通っていた方が、紹介状を持って来院されました。
上の6歳臼歯の根っこの先が副鼻腔の一つの上顎洞の中にとび出しています。
この歯が虫歯で歯髄が感染してしまい、感染歯髄のせいで歯の根っこの先から上顎洞(副鼻腔)に、膿が流れ込んで炎症を起こしています。
歯が原因の『歯性上顎洞炎』です。
歯に穴をあけて膿を排出させながら、抗生物質を飲んでもらいます。
上の6歳臼歯は複雑な根管の形をしている物が多く、炎症を抑えることが困難で、抜歯をしなければおさまらないこともあります。
全ての人の上6歳臼歯が上顎洞に飛び出しているわけではありません。
しかし、虫歯を放置すると困ることになる一つの例です。。。。歯性上顎洞炎(副鼻腔炎)
*副鼻腔はヒトでは前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞の4つあります。
頭がい骨は軽くする意味合いと発達を容易にする為に鼻の周りに空洞を作っているのです。
その空洞が炎症を起こして膿がたまってしまうと副鼻腔炎になります。