稀にですが、鼻の先が指で押しつぶしてるような形にひしゃげてる場合があります。
小さいうちは分からないですが、だんだん鼻が下を向くので小学2年生くらいから親御さんは心配し始めます。
以前10年以上前の症例ですが、数件の医者、歯医者を訪ね歩いた親子が口コミから来院されました。
『この子の個性的な鼻の形です。』と言われて答えが見つからない日々を過ごしたそうです。
私の診断としては、『小帯異常』それも2本。
翌日、2本とも切断手術をいたしました。術後、その場で鼻は前を向きました。。。当日、彼の悩みは消えました。
美容整形外科でも対応してくださると思うのですが、美容整形では大人にならないと適応外なのかもしれませんね。
歯科では保険適応です。。。。。診断ができれば対応は可能なのですが、診断できないのが現状ですね。
小帯異常では口の中に上顎前歯の正中離開という症状が出ます。今回はそれが鼻を引っ張り下げるという症状を生んでいたのですが、正中離開を起こしていないので『小帯異常』が起因する結果として、引っ張り下げられ形態異常が鼻に出ることもありうるという思いに至らなかった例です。
諦めずに捜し歩いたお母さまに脱帽いたしました。。。。メチャハンサム男子に成長しオバチャン歯医者は嬉しいです。笑
西洋医学中心の現代医学では、マークシート法の国家試験を行う限り解決されない診断力の弱体化の結果でしょうが、『AならB』的なデータ診断にこれからもますます向かっていくことでしょう。