私は女性の歯医者です。歯医者になって38年経ちました。数年前に、働き始めてまだ2年目の新米衛生士に『あなたが変わらなければやっていけない』と断罪されたことがあります。『あなたは変われるんですか?』と聞かれて『変われるよ』と答えたのですが、どの方向に変わってほしかったのか?伝えてくれません。診療中にしょっちゅう『来てください』と呼び出され、『診療中だから行けないから別の日に予約を入れて欲しい』と頼むと『私が呼んでいるのに来なかった』と泣いて怒られました。臨床に出て2年目で分からないことがまだまだ多くて困ることはあるでしょう。人が怒る時は困っているときだと心理学は教えてくれました。『私が困ってるんだからお前が助けろよ』。。。。だとは思っていましたが、そうそういつも行けるわけでもないのです。その不安を解き放ってみませんか?自分から聞きましょうよ。。。どうしたら良いか考えるために。
私は、妊娠も出産も経験があります。働きながらの出産育児をしました。偉いとはこれっぽっちも思っていませんけど、男には出来ない妊娠の経験もあるのです。こんなに働いてて赤ちゃん大丈夫かなぁ???って不安に思ったこともあり、疲れやすかったりやたらと眠かったり、浮腫んだり、お腹が張ったり、ゆっくりしか歩けなくて置いていかれたり、気持ち悪かったり。。。。。。赤ちゃんがいろんなサインを送ってきます。調子が良い時は元気に活動できるけど、すぐ疲れてだるくなりました。妊娠したことが無い人に伝えるのは難しいと思うけれど、お腹の中が静かだったり、バタバタと動いて苦しそうだったり、ぐんぐんと元気そうだったりサインがあるのです。
歯周病で早産や流産になったり成長が遅れたりします。喫煙でも飲酒でも起こります。喫煙は血管が縮むので酸欠になりますし、歯周病では炎症物質が血管内に流れますし、歯周病菌自体も血流にのります。
今まで知らなかったことを知ると困ってしまったとしても、そこで怒ってしまったら知るチャンスも赤ちゃんを守ってあげるチャンスも失くしてしまわないでしょうか????冷静に、今からできることをしよう。。。。って提案を必ずしています。
今まで『叱られて、反発して、怒り飛ばして蹴散らして、生きてい行くこと』を学んでしまったのかもしれないけれど。それは今まで知らなかったことを知ったのです。今まで知らなかった自分を許し、今まで教えてくれなかった社会を許し、唐突に知らされた出会いを許してはくれないでしょうか。。。。
人を育てる立場になったお母さんだからこそ、聴いて、学んで知って考えていくことが大切になります。『スケジュール立てて計画通り』にはいかないのが、子どもとのワールド。
スーパーボールのようなお母さんより、スポンジのように真綿のようにふんわりと形を変えながら吸収していってほしいのです。沢山の応援団を周りに呼び込むようなおおらかさを持ってください。子育ては一人じゃない。。。。。