殆ど自分の歯が残っている50代。前歯が1本不具合で歯医者に行ってみると、総入れ歯にしましょうと言われて驚いた。。。という相談。
悪い冗談・・・としか思えない。けれど本人には大問題です。
原因は『低位舌』からの長年の口腔崩壊。
『低位舌』ーー>下の前歯が押し出されるーー>上の前歯をたたくので上の前歯が壊れるーー>低位舌で舌が肥大化するので下の奥歯が磨けないーー>奥歯もなくなるーー>噛み合わせが深くなって前歯が作れないーー>下の歯も抜いて入れ歯にして理想の形にする(総入れ歯)って治療案だったらしい。『患者さん本人には理由は理解できずにいきなり歯を全部抜いて総入れ歯にする』ってことだけが耳に残ってる。理由は説明してもらってないらしいのですが・・・・こういう理由です。
そこで提案したのは、
1)舌を正しい位置に上にあげる。巨大化した舌を標準の大きさにするために舌筋トレと全身減量をする。
2)下の歯を矯正して正しい位置に戻す
3)上の前歯を作る。
4)矯正が終わったら下の奥歯を入れ歯にして安定させる。
「大きいんですか私の舌?」・・・・『巨大です』
「みんなもっと小さいんですか?」・・・『定位置に舌がある場合は常に筋肉に力が入っていて良く動くので引き締まった舌をしています』
「そんなこと言われたことなかったです」・・・『赤ちゃんはおっぱいを飲むので舌は上に張り付いてます。それが本能的な舌の使い方です。今は子どものうちに口腔機能発達障害として見つけ出して指導するか矯正するかで早めに治しています。昔はそんな治療は無かったと思います』
『低位舌』から始まる口腔崩壊で入れ歯にならないために、早めに矯正治療で正常な口腔状態に戻してあげてください。
低位舌を甘く見ないでね。