奥歯のすべてがフラフラユラユラしてる人をどうやって噛めるようにしていくのか・・・ということで。助ける歯と抜く歯の選別をする。
娘さんに勧められて転医してきたご婦人は、少し投げやりな気持ちが出たらしく『手におえないんだったら・・・・』といいだした。『他の歯科で手におえない』って言われたのね。。。大丈夫よ任せて
『手におえないんだったら?どうするつもりよ?今逃げ出しても良いことないから』と言いたくなる気持ちをぐっとこらえて、「奥歯は順番を決めて抜いて入れ歯に変えることになりますね。それで良いですか?」と提案してみた。良くやる治療で、歯のある状態で型を採り、出来た模型上で抜歯をして入れ歯を作り、装着の日に予定した歯を抜いて入れ歯に入れ替える。
この入れ歯の作り方。患者さんに説明してもイメージ出来ないことが多い作り方です。しかし、患者さんはさっきまでフラフラして食べるために邪魔だった歯がしっかりした入れ歯になって、その日から食べられる画期的な作り方で好評です。
とても大胆な治療の進め方、悪く言えば雑な作り方です。しっかりした型を採って入れ歯を作るには工程が沢山あり1か月かかるのが普通。この方法では2回で作ります。作ったその場で改良しながら合わせていきます。かみ合わせの基準が壊れてしまった場合想像して再構成していかなければなりません。フラフラな歯がある分、再構築は難しくなります。口の中が壊れていくスピードに勝るスピードで治していく方法の一つです。