歯肉の病気が増えてると感じています。このところよく見かけるのが、白板症(ハクバンショウ)で、癌化するのは比較的低率(約10%)ですが、紅板症の癌化率(約50%)のほうが高いです。
この半年の間に、紅板症のような症状にも遭遇しましたし、白板症にも2例ほど遭遇しました。。。多いですね。
今日のテーマは、白板症の話です。舌や歯肉、頬の内側の粘膜、舌の下の粘膜、口蓋などにできる白斑です。
原因は明らかになっていないのですが、機械的刺激が主な原因と考えられています。さらに、喫煙や飲酒、刺激性の強い食べ物などの化学的刺激も原因と考えられている。また、加齢およびカンジダやヒトパピローマウイルスも原因と考えられています。不適切な入れ歯や詰め物、むし歯や歯磨きなどによる慢性的な刺激や、ビタミンAやBの不足、加齢が関与しているとも考えられています。
治療方法は口腔外科にて削除手術です。
今回は、白板の範囲が広範囲のためにまず原因除去から始めていきました。
1)歯肉を歯ブラシでこする行為をやめる。
2)いろんな歯磨き剤やうがい薬や重曹でホワイトニングをするような間違った情報による健康被害行為もやめる。
3)飲酒による栄養失調ビタミン不足と、偏った食事による栄養失調の改善
今は栄養失調の改善に取り組んでいます。
飲酒によってビタミンBが欠乏しているかもしれないし。
糖尿病の改善のためと思って、食事を減らした結果、1日のタンパク質量が25g程度(女性の必要量は80g~100g)で、合わせて微量ミネラルの不足という栄養失調状態。
栄養失調は口の中の粘膜に症状が出ます。
歯科治療をしていて困るのが『糖尿病』『高血圧』の患者さんの歯肉状態の悪さです。炎症が慢性的に治まらない。
糖質コントロールの不徹底。食事記録をしている糖尿病患者さんに会ったことが無い。。。。チョコレートはほぼ毎食、加糖ヨーグルトにプリンに昼食の麺類とパン、おやつに煎餅。糖尿病の方は本当に糖質が好きですし、食べてます大量に。。。。でも誰も止められない。。。お医者さんも、栄養士さんも。。。
アプリを使って食事コントロールをすることが常識化してくれればいいなと思うのですが。。。
そういう中村も3年前に初めてアプリを使った食事コントロールに取り組みました。無料で使えるアプリが沢山あります。『あすけん』や『MyFitnessPal』等使ってみてください。そこから自分に合った食事内容を探してみてくださいね。
栄養指導もやってます。。。勿論、保険外です。。。治りたかったら保険外治療を積極的に取り入れてください。できる限りの情報を保険の制限範囲を超えて提供します。