虫歯ができると、今時のスタンダードな治療はプラスティックでの補修か、ハイブリッドセラミックスと呼ばれる強化型プラスチックの補修です。プラスチックでは柔らかすぎて毎年詰め替えることになります。ハイブリッドでは固すぎて噛む相手の歯が削れてきます。
そこに悩んだ方がたどり着いたのが、『金歯』です。最近金歯で虫歯治療を望む方がいらっしゃいました。
Goldは人間の歯の硬さに一番なじむ素材なのです。そして、金箔ができるくらいの伸びる性質と安定性が生体親和性に優れ腐食にも耐性がある。金歯と言ったらひと昔前の治療です。高いしキラキラするので人気が無い。だから、今技術的に金歯を作る技術が消えつつあるのを感じました。。。。。セラミックでの虫歯治療とは必要な技術がちょっと違います。金は職人的な技術を使うのです。歯にはめ込むときにひと手間かけますが、その技術が伝承されてないことに気が付きました。本来ピッタリに合わせるはずの金がセラミックスのようにつけられてるのを見て、とても残念で気がかりです。。。。今回は、患者さん自身がそこに気が付いて求めた金歯のクオリティーに達していないと判断し、転医してきたのですが。。。。
いろんなことが機械化されることに異論はないのですが、規格化できない一人ひとりの生体に合わせる繊細な技術は求めなければ出会えない貴重な保険外治療の中にしか見いだせなくなっていくのでしょう。
入れ歯も同じ運命をたどっています。。。。入れ歯は3Dプリンターで作られる時代が来るのだと思います。。。。繊細な職人芸を使って仕上げる義歯はやはり保険外治療に押し出されていくことでしょう。。。。。
歯に穴が開かないように、口の中の細菌が全身をむしばまないように、飲み込む機能を失わないように、歯医者に通ってください。癌も認知症もよけて人生を全うしましょう。。。。歯医者で。
常に膿を出し続ける歯を抜くように勧めて7~8年、肝臓の数値が悪いから今は抜かない、腫れてないからまだ抜かない、。。。。心配はしていたが必ず癌になるとは言えないので本人が抜く気になるまで待って居たのに、抜こうよって声かけるといつも笑って聞き流されて、とうとう癌になってしまい、今度癌の手術があるから抜かない。。。と。。。。まだ、その歯は口の中で膿を出し続けています。。。。。歯を大切にするって抜かない事じゃないんです。。けど伝わらない。。。胸が苦しいです。