最近は若い方が『歯がしみて痛い』とやってきます。TVーCMで有名どころの歯ブラシをせっせと使って、1本1本の歯がクッキリとニョッキリと歯肉から生え出ているようないでたちになっている方が多いです。
中にはすでに歯の根っこの部分の少し黄色いところが見えるように歯肉が下がって歯が長くなっている方もいらっしゃる。
更に30代後半ともなると根っこにクッキリ楔形の傷まで入ってる。
若い方は、先細歯ブラシで磨くと今までなかった歯周ポケットを自ら作ってしまい歯肉を毎日切り裂いて引き下げてしまいます。健康な歯周ポケットは0.5mmくらいです。一応、全年齢層共通の歯周病検査指標は歯周ポケット3mmまで健康範囲としていますが、人間の体的に言えば0.5mmです。当院では20代なら0.5mmを基準にしています。30代以上で1.0mmを基準にしています。先細歯ブラシではTV-CMのようにポケットに1mmくらい入りますから、1mmポケットに切り裂きます。すると体は0.5mmポケットになろうと頑張って歯肉ラインを下げます。これを毎日続けているととうとう根っこまで歯肉がめくれて出てきます。そこはエナメルコーティングされてない部分なので冷たい水はキーンとしみるし、ブラッシングでえぐれてきます。
TV-CMでは全世代対応ですから『ポケット4mmの歯周病の方は先細歯ブラシで歯周ポケットを洗って腫れあがった歯肉を引き締めて1mmを目指しましょう』と呼びかけます。炎症がある歯周ポケットは磨いて炎症を治めることが大切です。昔は炎症をなくすために歯肉を下げてでも歯周ポケットをなくすことが治療でした。
ちょっと待ってくださいね。あなたはもともとは歯周ポケット0.5mmじゃないですか?4mmもありますか?そもそもまだ歯周病じゃないんじゃありませんか?今時問題を起こしてるのは炎症が無いのに先細歯ブラシを使って歯肉を自ら傷つけてしまう事ではないでしょうか。
そのうえ、歯肉は粘膜なので粘液シャワーで常に洗われているので汚れませんし、粘膜だから角化してないので歯ブラシでこすったら傷だらけになります。歯肉はブラシでこすらないでくださいね。歯肉はこすらないけれど、歯は磨き上げてください。。。。。って、どうやるの???って思いませんか???
フラット歯ブラシで震わせ磨きか、音波ブラシで振動磨き・・・・・っていうか、045-591-8211でご予約ください。。。。あなたにあったお手入れを提案します。