レントゲンを撮ってみないとわからないのですが、歯根に先に黒い影が見えたなら、できるだけ早く根管治療をしてもらいましょう。
5年位前から黒い影のある歯をお持ちの年配の患者さんに、治療を勧めては断られ続けましたが、どんどん大きくなっていく影。
これ以上待って居ると神経に麻痺が出たり顎の骨が骨折しやすくなるなど重症になるので、強く説得いたしました。
「痛くもなんともないけど」といういつものお断りの始まりに、
すでに治療で回復させることができないであろう大きさに成長してしまった黒い影。
説得できないと諦め。
「口腔外科を紹介しますので、大きな病院で話を聞いて考えてください。おそらく抜歯になるかと思われます。」
小さい影なら根管治療をすることで、感染してしまった根尖を回復させることは可能かもしれません。
感染が歯根の先の骨の中に起きていることは、慢性炎症を骨の中に持っているという事なのです。
だから、血液検査のCRP値が上がってくる原因になり、体の中をパトロールしている白血球が増えたりします。
歯が1本なくなるかもしれない・・・という問題が問題なのではなく。。。。それも問題ではありますが・・・
脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化・認知症・膠原病・原因不明の難病・・などのきっかけを作ってしまうのです。
だからこそ、国民全員歯科検診をしていろんな病気の原因になってる歯の病気を真っ先に治しましょう。。。。って事なんですね。
口の中をばい菌の培養器のようにして全身の健康被害を出さない為にも、異常を指摘されたら治療しましょうね。。。今痛くなくても。。。
あなたの健康のためにも、日本の医療費削減のためにも、歯とお口を大切にしましょう。