子どもの飲み込み行動である嚥下異常や口唇筋肉のゆるみと口呼吸対策が保険治療で受けられるようになりました。これが歯並び異常の原因の一つです。
保険治療では、検査回数が3か月に一回だったり、矯正装置の設定が無かったりで、限界はあるのですが。姿勢が悪かったり、口元に問題がある場合は、保険治療での指導と検査を実施しています。唇の周りの筋肉(口輪筋)を鍛え、数値でその力を測り。筋トレ指導をし。舌の挙上トレーニングをします。しかし、矯正装置は使いません。保険治療では、『口腔機能発達障害』として、指導ができます。装置は使わず、唇と舌の筋トレと、お話、指導になります。
矯正はしませんので、トレーニングを自宅でするのですが、きめ細かいサポートは付きません。
これに矯正装置を使って、効果を出していくのが『プレ矯正』
歯並びを壊してしまう原因になる『舌』の位置や使い方と唇の筋力を、実際に装置を使って体得させていくのが『矯正』で、お稽古のごとく通っていただき、経過観察と必要な力を加えていきます。『舌突嚥下』などの癖がついてしまった筋肉運動を矯正していくのは根気と専門知識が必要です。
当院では、矯正治療を院長がしていますので、5歳までは保険治療で対応し、改善が見られない場合はその後『プレ矯正』をお勧めしています。
お子様は虫歯予防とともに歯並びと嚥下異常の予防指導を受けられます。5歳過ぎでもまず保険治療から入ります。
先日も、5歳で矯正を始めようか、もっと成長してから考えようかと迷っている親御さんから相談を受けましたが。5歳から矯正治療をすると骨格を変えることが可能になります。骨格の成長力と方向を矯正治療に生かすことができるからです。しかし12歳を超えてしまったら頭蓋骨は成長のピークを過ぎますので、骨格を理想形に育てる可能性が少なくなります。骨格にアプローチすることができなくなります。5歳から12歳の間に矯正治療をすることを強くお勧めしました。。。。。12歳では遅いのです。(外科矯正をなるべく避けたい事情があった場合)
12歳過ぎて何歳になっても矯正治療は可能です。しかし、12歳過ぎの矯正治療は抜歯や外科矯正の可能性が出てきます。