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2020.05.24

入れ歯で顔が変わって困ったとき

入れ歯を作ってみると急に老け顔になったりします。

噛むことだけを考えると骨格に合わせので、どうしても顔の張り感がなくなり口元が小さくなりがちです。

『噛めない』『食べられない』というのは大問題ですから一番に取り組む改善点です。

健康保険の義歯はこれに対応しています。

入れ歯を実際に作るのは歯科技工士さんです。

義歯を作るのに患者さんは型を取られてると思いますが、それで作るのが石膏模型です。

石膏模型から情報を読み取り『噛む』ことをテーマに、技工士さんは作ります。

技工士さんは、動かない模型を見ますが、患者さんを見ません。

でも、『見た目』も患者さん本人の中ではとても大切なことです。

顎の動き、舌の動き、唇の動き。。。動きとの調和をとっていくのは歯医者です。

入れ歯という固い物質を 動き回る舌と唇と頬との間に落ち着かせ。

食べ物を粉砕し、唾液と混ぜ嚥下できるようにソシャクして、柔らかい粘膜には傷をつけない。

そして、表情とマッチさせる。。。。それが義歯。

 

年、鼻の下に横しわが入ってしまうのが悩みのご婦人が紹介されて来院されました。

何度入れ歯を作り直しても『横しわ』は常にできてしまい、笑った時の表情が嫌で手で隠して笑う日常。

それを改善するのは、鼻の下の空隙の持つ角度と広さと入れ歯の厚みと、筋肉の動きの癖の醸し出す微妙なバランスに配慮すること

中村が真正面からご婦人を見据えて、「笑ってみてください」。。。初めての時は皆さん照れてうまく笑えず困った表情をされます。

何度もワックスを使って厚みや張りを調整していくうちに、患者さんも真剣に取り組んでいきます。

使いやすい満足できる上質の入れ歯を作るには、筋肉の動きを読むことが必要なのです。

その動きは、患者さん一人ひとりが全く違うのです。

回数や内容に制限のある保険治療の義歯では、読み切れない。。。。複雑な動きを読むために。

回数制限なく、患者さんの動きを読み込んで、技工士さんに伝えていくには『自費治療の義歯』で対応させていただいています。

鼻の下の横しわでも。。。消せます。。。筋肉を読む。。それが技術。

 

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