歯医者に行ったことがある人が殆どの日本という国は、たぶん素晴らしいと思います。
スウェーデンに比べられて否定されるのも残念ですけれど、それなりに日本も素晴らしいんです。
30年以上の臨床から振り返ってみても。
進歩は確実にしています。
自分も含めてですが、30年前は、『この疾病の治療法はコレ』という規定や縛りが今以上にきつかったし。
何故、誰にでも同じじゃなくちゃいけないのか説明付かない不満に満ちていました。
歯科医学会に君臨する数人の権威者の絶対力は現在と比べ物にならないくらい大きいものでした。
今はというと、トップレベルの歯科医は今でも指導してくれていますが。
『匠の技術』のような秘密のベールに包まれた雰囲気はなくなり、データが開示され、新たな事実が次々と明らかになっていくので、先駆者といえども謙虚に進歩を見守っています。
患者さんのデータも提供されつつあり、歯科治療が秘密のゴリゴリガガガキュインキュインではなくなり。
『何が悪くて、何をしたらよくて、今何をしているのかがわかる治療』になっています。
少なくとも中村歯科クリニックはその方向に進んでいます。
『治療されちまった』のような気持になると、自分の体を大切にしてくれないのです。
若い医療者は学校で知識と技術のスタンダードを学んできます。
その後臨床を経ると、『治りたい、元気でいたい、噛めるようになりたい』という気持ちを共有することが治療の第一歩であることに気が付きます。
ほかの歯科医院でうまくいかなかった治療のことを聞き取りしています。
うまく治らなかったお怒りとともに語られる治療は、現代は間違っていないことが殆どです。。。。。間違った治療がされていることってほぼ無いのです。
それなら、何故治らないんでしょう。。。。歯医者の注意が殆ど無視されています。
『歯医者に毎回痛いって言ってるのに』。。。痛いしか言ってないのです。。。
いつ痛いの?何をしたら痛いの?冷たいものはしみるの?朝と晩ならどっちが痛いの?甘いものは痛い?何が噛めないの?何を食べたいの?
もうお分かりですよね。。。。コミュニケーションが足りてないのです。
治療の満足度に一番貢献するのは、しつこいほどの問診だったりするのですが、日本の医療は問診はほとんど無料に近いわずかな評価なのです。
『言葉』には治す力があるのに、無料なんです。
思いは『言葉』に変換しないと伝わらなくて。患者さんの言葉も、医療者の言葉もキャッチされないまま。その価値をお互いが認めてないのです。
コロナ休診中にたくさんの院内研修をいたしました。
コミュニケーションについての研修です。。。。『言葉』を磨いておりました。
患者さんの思いを聞き取り、歯科医療者の思いを届けるために。。。。新しくなった中村歯科クリニックにどうぞおいでください。
歯科治療の迷子にならないで済む安心をあなたに伝えたいと願っております。