『歯周ポケット』って、今ではみなさん聞き覚えのある言葉になっていますね。
そして、この言葉をきいただけで、極細毛の歯ブラシを思い出しました?
あのCMは、上手ですよね!
見ていると、何だかポケット内を極細ブラシで磨かないとムズムズしませんか?
ところが、誰でも深いポケットを持っているとは限りません。
特にこどもは、問題になるポケットを持っていることは、まれなことなのです。
若い人は、問題になるポケットはほとんど持っていません。
そして、ポケットを持っている人でも、深いところや浅いところがあって、全部が同じ深さではありません。
特に問題になるポケットとは、歯と歯の間のところが多いのです。
歯の表面側は浅いことが多いのです。
極細歯ブラシは、浅いはずのポケットを深くしてしまうことがあります。
そして、深い歯と歯の間のポケットには届きません。
だから、歯周病では無い人にはお勧めはしていません。
あのCMも『歯周病ケア』に勧めています。
『歯周病予防』ではありませんので、注意!
最初に浅いポケットにささって、チクチク痛いのです。
でも、使い続けると浅いポケットが、深くなって痛くなくなります。
深いポケットを作ったことになります。
綺麗に磨かれていても、深いポケットは不本意です。
ポケットを浅くして磨けるようにすることを一つの歯周病治療のゴールと考えているのです。
6歳の娘さんがこのCMを見て、怖がってゴシゴシ磨き傷だらけになって、泣きながらお母さんに連れられてきました。
「あの歯ブラシは、歯周病で困っている大人の歯ブラシなんですよ。健康な大人と、こどもは使う必要がありません」
それから、傷ついた歯肉が綺麗に再生されるのに3か月かかりました。
健康な大人と、こどもは極細はぶらしはまだまだ、必要ないのです。
毛先を丁寧に仕上げた歯ブラシを使ってくださいね。
中村歯科クリニックでは、歯周病のかたには、音波歯ブラシを第一にお勧めしています。