『アタッチメント義歯』を作っている最中のご婦人が、はにかみながらおっしゃいました。
「入れ歯って・・・お寿司がおいしくないんですよね。入れ歯になって初めて気が付きました。」
そうなんですね。
お寿司って、すし飯の上には、独特の硬さ・やわらかさ・厚みをもったネタがのっています。
新鮮な魚介のほのかな香りを味わうことが、難しいのです。
その上、噛みにくいネタも多いのです。
ずいぶん前の事ですが。
ある紳士が、内科のお医者さんの紹介で来院されました。
上の歯の並びの広がりかたが大きくてと、下の歯の並びが小さくて、入れ歯が噛めないと悩んでいらっしゃいました。
上の入れ歯を とっても珍しい形に作りました。
噛めるようになったので、喜んで、3日目にお寿司屋さんに行かれたそうです。
入れ歯は口の中で3個に粉砕してしまいました。
噛める入れ歯は、力をかけることができるために、タコうやイカも食べられます。
でも、樹脂だけで作った入れ歯は、壊れやすいのです。
金属で作り変えてからは、イカもタコも食べられます。
入れ歯とお寿司の関係は、微妙に繊細なんです。
大丈夫です。
ピタッと動かない、噛める入れ歯ができますから。
お寿司もおいしくいただけますよ!
待っててください。
もうすぐ出来上がります。。。。。。。。。。。